夕焼けに染まる山奥の風切る草むらで、孫悟空が無邪気に笑う。「ブルマ、見て見て！こいつが噂の筋斗雲だぜ！」と手を伸ばすと、眼鏡の奥でブルマが興奮気味に応じた。「すごいわね、悟空！これで移動もラクラクだわ！」。二人が肩を並べて空を駆け抜ける瞬間、世界はまるで一つの大きな遊園地に変わる――これが、鳥山明の不朽の名作『DRAGON BALL』の鮮烈な幕開けだ。
何でも願いを叶えるという七つのドラゴンボール。それを探すため、ブルマと出会った悟空の旅は、ただの宝探しに留まらない。初めは笑いを誘うギャグ要素も満載だったが、山賊との戦いを経て武道会へ挑む姿勢に変わり、やがて地球を守る戦士としての成長譚へと物語は大きく飛躍する。亀仙人の下で繰り広げられる修行シーンでは、空をも裂く気功波の威力と、汗と泥まみれになりながらも拳を握る悟空の熱量に、思わず胸が熱くなる。
テレビアニメは1986年から1989年にかけて東映アニメーション制作で放送され、続編の『Z』ではサイヤ人編、フリーザ編、セル編、魔人ブウ編と、宇宙規模の激闘が繰り広げられた。主題歌や挿入歌は日本中の子どもたちのカラオケリストを席巻し、いまなお世代を超えて歌い継がれている。劇場版では『ドラゴンボールZ 神と神』『復活の「F」』などが大ヒットし、ついにはハリウッド実写企画も噂されるほど、その人気は衰えを知らない。
ゲーム化も数え切れないほど。初期のスーファミソフトから最新の家庭用・スマホアプリまで、数十タイトルがリリースされ、『ドラゴンボール ファイターズ』や『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』などは全世界で数千万ダウンロードを記録。フィギュアやプラモデル、Ｔシャツやキーホルダー、さらには高級腕時計や自動車コラボまで、ファンの心をくすぐるグッズは枚挙にいとまがない。
さらには展覧会「DRAGON BALL 超（スーパー）展」が全国各地の美術館で開催され、原画や設定資料、作者・鳥山明のインタビュー映像が公開された。会場限定のポストカードセットや図録は即日完売し、初日に長蛇の列を作るほどの盛況ぶりを見せた。アートブック『DRAGON BALL カラー資料集』では、未公開ドレスアップデザインや背景美術の数々が収録され、クリエイター魂を刺激する一冊となっている。
はじめて『DRAGON BALL』の世界に触れるなら、まずは無料試し読みで冒険の序章を味わってほしい。以下のサイトで第１巻の冒頭が公開中だ。
- 少年ジャンプ＋ https://shonenjumpplus.com
- MANGA Plus by SHUEISHA https://mangaplus.shueisha.co.jp
- コミックシーモア https://www.cmoa.jp
- Book☆Walker https://bookwalker.jp
気ままなチチとのデートや、ピッコロ大魔王との死闘、セルとの極限バトル…ページをめくるたびに溢れ出す熱量とスリルが、あなたを無限の興奮へと誘う。悟空たちと一緒に宇宙を駆け抜ける冒険を、今すぐ体感しよう！
